Win-Win-Win
2015年10月29日
こんにちは、メルマガ発行人のアローズ佐藤(中小企業診断士)です。
このメルマガは「中小企業の事業再生・業績改善」を目的として発行しています。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆今日のポイント◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
●Win-Win-Winの関係を築く
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おかげさまでと言ったら語弊がありますが、
最近は建設業を中心に経営改善計画策定支援に
数多くかかわるようになっています。
認定支援機関を取得した目的に対して
一歩ずつ近づいているんだなと実感している今日この頃です。
さて、そんな中でふと考えることがありました。
とある金融機関様からご紹介を受けて
認定支援機関(補助金)を活用した
経営改善計画策定支援を行って欲しいというお話です。
ある日、金融機関の支店に、社長、金融機関支店長、私、
その他金融機関の方が顔をそろえて話が始まりました。
どうやら社長が乗り気じゃなかったのは徐々に気が付いたのですが、
”今の私の会社にこの事業(経営改善計画策定支援)は必要ですか?”
と言われたときにそれを確信しました。
秘密保持の関係から、私はほぼ会社に関する情報を持たずに
その場に望んでいたため、正直必要性の判断など出来る訳がありません。
何かしらの金融支援が必要ならば必要性があると思いますが、
それは何も知らない会社の社長に対して、
”お金貸して欲しいんでしょ”みたいなことを言うに等しく
私の口からは言えませんでした。
(ちなみに金融機関支店の方が最後に言っていましたが・・・)
打合せの内容は大っぴらにできないため割愛しますが、
そこで思ったのが、
経営改善計画策定に対して補助金を活用することの有効性と
それに対するコミットメントの重要性です。
もちろん会社負担は発生しますが、
補助金事業なので費用は2/3を国が補助してくれます。
地域によっては自己負担額1/3のうち
1/2をさらに補助してくれるスキームをもっているところもあります。
つまり、会社は第三者から会社を客観的に見てもらい
かつ将来にむけた事業計画策定ができ、
かつ何かしらの金融支援が得られるというメリットが
低額で享受できるということになります。
では金融機関はというと、
平たく言えば取引先企業との健全な取引継続に対する
確度が上がるというメリットがあります。
最後に私のような専門家はというと、
会社と金融機関の間に入り、
その専門性を発揮することで最終的には
両者(会社と金融機関)から喜ばれ
かつ実利を得るということになります。
これってまさしくWin-Win-Win(三方よし)なんです。
ただし、今回のように、三者のうち誰かが後ろ向きだと
この良い関係を構築することはできません。
もっと言ってしまえば、
会社の社長が後ろ向きだと良好な関係を築くことは不可能です。
金融機関は(希望的観測を込めて)
会社に良くなってもらいたいと思うので
後ろ向きになることはほぼありません。
私のような専門家はもちろん前向きに取り組みます。
唯一、会社の社長だけが煮え切らないという場面に
何度か出くわしたことがあるのです。
私の場合、会社の社長が後ろ向きであったり
あるいは煮え切らない、
経営者としての決意が感じられないような場合は
いくら紹介されても支援をお断りするようにしています。
なぜなら、社長が本気にならなければ
真の経営改善は実現しないからです。
また中途半端な状態で走り出して
プロジェクトがブレイクされても困ってしまいます。
今回の金融機関支店で出くわした場面は、
三者がお互いに感謝出来ると思われるという
スタートラインの重要性を
あらためて認識したシーンとなりました。
ともあれ、会社には存続発展してほしいものです。
◆◆◆◆◆◆◆◆今日のポイントのおさらい◆◆◆◆◆◆◆◆◆
●Win-Win-Winの関係を築く
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■編集後記
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
このメルマガでは、業績悪化に悩む中小企業経営者の皆さんに
役立つ情報を提供できればと思っています。
ご感想・ご意見は、お気軽にご連絡ください。
では、また来週お会いしましょう! (アローズ佐藤)