1. HOME
  2. メールマガジン
  3. 会社を黒字化するためにやるべきこと

無料小冊子「業績改善10の鉄則」

メールマガジン「会社を黒字化するためにやるべきこと」

お問い合わせはこちら

経営革新等支援機関とは

事業再生・業績改善を実現するための情報を無料配信

No.2から見た社長と会社

2015年6月14日

こんにちは、メルマガ発行人のアローズ佐藤(中小企業診断士)です。
このメルマガは「中小企業の事業再生・業績改善」を目的として発行しています。

今日も組織における人材に関するお話しです。

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆今日のポイント◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
 ●No.2から見た社長と会社
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/

前回のメルマガで、

組織におけるNo.2の役割とは

社長の右腕あるいは従業員のリーダーとして

組織を動かすことだとお話ししました。

ただし、組織におけるNo.2が潜在化した状態

あるいはその芽を摘まれている可能性があることも指摘しました。

No.2がその役割を果たすことができる組織は活性化が進んでいます。

しかし、残念ながら活性化が進まず停滞した組織も存在します。

今回はそのあたりを踏まえつつ

No.2から見た社長と会社、

ひいてはカリスマ経営と傲慢経営の違い

について考えてみたいと思います。

そのために実在する(した)

2人の社長に登場いただくことにしましょう。


<社長A>

私が尊敬する中小企業の社長がいます。

その社長から伺った数多くの名言の中に

「雪が降っても槍が降っても自分の責任だと思え」

という強烈なものがありました。

もちろんこれは従業員に対して

言っているのではなく自戒です。

”世の中不況だから”

”部下が思うように動かないから”

”・・・だから”といったことは言い訳であり、

全ては自身の経営力が

目標に追いついていないことが原因だ

というのです。

不況ならばどうすれば生き残れるのか?

部下が思うように動かない原因は何か?

どうすれば動くのか?などを考え抜く。

こういった信条をもった社長がいる会社は

もちろんリーマンショックや震災等の

度重なるアクシデントも乗り越えて

今も着実に成長しています。


<社長B>

「私のやり方に納得が行かないなら今すぐ会社を去れ!」

詳しいことは略しますが、

これは私自身が役員を務めていた

会社で経験した一場面での言葉です・・・。

さすがにあの時は心が粉々に砕け、

一気にやる気が失せたのを覚えています。

そしてこのようなことを言う社長の会社がどうなったか?

は想像に難くないと思います。


さて、もしあなたがNo.2なら

どちらの社長の力になりたいと思うでしょうか?

非常に極端な2人の社長の例ですが、

どちらも窮地に陥ることは考えられます。

ただ決定的に違うのは、

窮地から脱することができる

可能性とスピードでなのです。

社長Aの会社は、

窮地を脱するための橋の架け方を示してあげれば

自ら橋を作り目指すべき向こう岸に渡ることができます。

なぜならNo.2が社長と共に

向こう岸を目指して組織を動かすからです。

そしてその経験を元に、

次なる岸を目指して動き出すことになります。

さらにはこの循環スピードが速くなる。

他方社長Bの会社は、

橋を架けてあげないと向こう岸に渡ることができません。

なぜなら橋の架け方を示しても

橋を作るNo.2を始めとした人材がいないからです。

仮にNo.2を始めとした人材がいたとしても、

現社長の元ではその力を発揮しない

できない状態となっています。


ところで、No.2あるいはその予備軍である

人材が社長や会社に望むことは何でしょうか?

私が思うに、

この会社を良くしたい、

そのために自分を磨きたい、

会社の力になりたい、

そして認めてもらいたい。

純粋にそれだけではないでしょうか。

あとは社長がそれに気付き、

その力を引き出すことが

出来るかにかかっているのですが・・・。

ここにカリスマ経営と傲慢経営の違い

が表れることになります。

キーワードは”気付き”です。

カリスマ経営と言うと、

彗星のごとく現れ短期間のうちに成功を掴み

時の人となる経営者を思い浮かべる人が多いでしょう。

しかし重要なポイントは事業の継続性であり、

事業継続確度を向上させるために

必要な要素が”気付き”なのです。


戦後の日本から考えれば、

松下幸之助氏、本田宗一郎氏などを始め

偉大な経営者が数多く出現しています。

彼らが志しをもって事業を立ち上げ、

そして発展させてきたこと以外に共通することは、

そこに必ずNo.2が存在したことです。

そしてNo.2が発する嫌なことにも

耳を傾けてきたことでもあります。

ここから多くの気付きを得ることで

事業を継続することが出来たと言っても過言ではありません。

他方、一次的な追い風に乗ってたまたま事業が成功した

(前述した社長Bのような)経営者の

威圧的なトップダウン方式では

やがて事業は必ず行き詰ります。

その理由は、右へならえの停滞した組織になるか

経営者の傲慢振りから人の心が離れていくか

のいずれかです。

これより、カリスマ経営と傲慢経営の違いは

”この人と一緒に仕事がしたい”と

思われる経営者であるか否かと言えるわけです。


最後に、会社は社長の鏡である

ことを念頭に置いて考えて欲しいのです。

あなたの組織には本当にNo.2は存在しないのか?

その芽を摘んでいないのか?

これに対する”気付き”を

社長に促すことも我々専門家の仕事の一つなのです。


◆◆◆◆◆◆◆◆今日のポイントのおさらい◆◆◆◆◆◆◆◆◆
 ●No.2から見た社長と会社
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
___________________________________

■編集後記
___________________________________

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
このメルマガでは、業績悪化に悩む中小企業経営者の皆さんに
役立つ情報を提供できればと思っています。

ご感想・ご意見は、お気軽にご連絡ください。
では、また来週お会いしましょう!           (アローズ佐藤)

→ メールマガジン一覧に戻る
Copyright © Arrows co.,ltd