ズレを認識できるか
2014年4月24日
こんにちは、メルマガ発行人のアローズ佐藤(中小企業診断士)です。
このメルマガは「中小企業の事業再生・業績改善」を目的として発行しています。
今日のポイントは事業再生・業績改善のために専門家がやることとして
「事業再生・業績改善の現場から感じること」です。
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●ズレを認識できるか
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前回のメルマガまで、
事業再生・業績改善を実現する方法として、
専門家の活用方法についてお話しさせていただきました。
専門家とはどういう人間なのか?
どうすれば活用できるのか?
などがご理解いただけたと思います。
さて今日は、私が携わっている事業再生・業績改善の
現場から感じることをお話ししたいと思います。
まず申し上げたいのが、
なぜ業績不振に陥ってしまっているのか?
を把握されている経営者が少ないということです。
第三者の目線から言うと、残念ながら、
やはり今までのやり方から抜け出せていない
という部分が多分に存在しています。
それなりに環境変化に対応してきたと
言われる経営者が多いのですが、
”それなりに”では厳しい経営環境を乗り切ることは
非常に困難です。
確かに経営者の感覚は大切だと思いますし、
それがあったからこそ今までやってこれたことも事実です。
でも現実は思うようにいっていない・・・。
これはひとえに”変化に対するズレ”
を認識しきれていない証拠です。
自社を取り囲む環境は毎日目まぐるしく変化しています。
その変化に対応しきれていない部分が”ズレ”となって存在し、
経営が上手くいかない原因として存在しているのです。
この”ズレ”を的確に認識することは
実は非常に難しい部分でもあるのです。
そのために我々のような中小企業診断士(経営コンサルタント)が
存在しているのだと自負しています。
ズレを認識し、それを修正する、
さらに経営者の背中を適切に押してあげるのが
我々の仕事なのです。
では”ズレ”とは一体どのようなことを指すのでしょうか?
それは会社機能のあらゆる部分に存在する可能性があるものです。
会社機能とは
1.経営の仕方(経営者の考え方)
2.売り方(売るものを含む)
3.買い方
4.管理の仕方
5.組織の在り方
など多岐に亘ります。
買い方は企業における仕入を指しますが、
これを消費者目線で考えてみても
大きな変化が起きているのが現状です。
例えば、40年前に駅前に布団屋さんを開業し、
それなりに商売を続けてきたが、
今は・・・。
40年前ならば駅前で布団を買う人もいたでしょうし、
それなりのメリットや理由があったはずです。
しかし、時代の変化と共に
駅前の布団屋さんで布団を買う理由が
なくなってきているのです。
なぜなら、次のような買い方の変化が起きているからです。
車で郊外大型店に行って布団を買う。
通信販売で布団を買う。
ネットショッピングで布団を買う。
車がそれほど普及しておらず、
交通手段や輸送手段が満足に
整備されていない時代であれば
駅前で布団を買うこともあったでしょうが、
世の中はどんどん変化するため
買い方や購買理由も変化しているのです。
そのような変化に対応しきれない部分が
先述している「ズレ」になるのです。
「えっ!そんなことっ!?」
と思う方もいるかも知れませんが
現実としてこのようなズレに気が付かず
会社経営をしているために窮地に陥っている経営者が
たくさんいるのが事実です。
会社経営をしていると様々な問題・課題に直面します。
それは世の中が日々変化していることに対して
対応を迫られるからです。
この変化や対応に鈍感になったとき、
会社のもつ強みや仕組みは陳腐化します。
それは急激に起こることもあれば
ジワジワと表出する場合もあるのです。
「ズレ」を認識することが難しい理由がまさしくこれです。
さらに認識しても対応しなければ意味がありません。
さてここで質問です。
あなたはどのタイプの社長ですか?
1.「ズレ」を認識でき、対応できる
2.「ズレ」を認識できるが、対応しかねる
3.「ズレ」自体を認識できない
1.ならば自律した経営が継続できているはずです。
2or3の方は、何かしらの支援を得れば
会社の存続・発展は可能だと考えます。
「そんなの関係ね~」という方、
少し頭を柔らかくして考えてみてください。
今回は、経営改善・事業再生に関する
事業再生の現場から感じることについてお話をしました。
次回も、私が経験した事業再生・業績改善から
感じたことについてお話をしたいと思います。
◆◆◆◆◆◆◆◆今日のポイントのおさらい◆◆◆◆◆◆◆◆◆
●専門家を活用して経営改善する
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■編集後記
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
このメルマガでは、業績悪化に悩む中小企業経営者の皆さんに
役立つ情報を提供できればと思っています。
ご感想・ご意見は、お気軽にご連絡ください。
では、また来週お会いしましょう! (アローズ佐藤)