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具体的な行動計画を立てる

2013年12月13日

こんにちは、メルマガ発行人のアローズ佐藤(中小企業診断士)です。
このメルマガは「中小企業の事業再生・業績改善」を目的として発行しています。

今日のポイントは事業再生・業績改善のために専門家がやることとして
「具体的な行動計画を立てる」です。

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆今日のポイント◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
 ●具体的な行動計画を立てる
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前回のメルマガまでで、

事業再生・業績改善に向けて、

財務構造の再構築手法の説明を行いました。

何はともあれ利益を蓄積していくことが

基本であることをご理解いただけたと思います。


さて今日は、事業再生・業績改善を実現するための

大切なポイントの一つである

「具体的な行動計画」について

お話したいと思います。

事業再生・業績改善を行うために

初めにやることは、会社の歴史を振り返り

窮境に陥った原因や現状に至るまでに

何があったのか、どのような対応をしてきたのか

を省察することでしたね。

次いで事業・財務の把握を行い

SWOT分析で方向性を見定めることを行います。

その結果を受けて、事業・業務・財務構造を

見直すところまでをご説明してきました。

そして今日お話しするのが「具体的な行動計画」

になるわけですが、これが最も重要な

位置づけになると考えています。

その理由を以下に述べます。

1.数値計画はこの行動計画を行った結果どうなるか?
をベースとして組み立てる。

2.行動計画が現実的なものでないと
いくら数字を作っても絵に描いた餅になる。

3.行動計画が具体的でないと動き出せない

皆さんは数値計画を作れと言われたら

どのようにして作成しますか?

エクセルでチョチョッと組んで、

それを実現するためにはどうするかを考えますか?

実は逆なのです。

そのような”結果ありき”の計画には

ひずみ(無理)が生じます。

我々が作る計画は「これとこれをやれば数字はこうなるはず」

をどんどん積み上げていくのです。

その結果こうなりますという数値計画が出来上がるため

実現可能性が高まるのです。

私も昔は数値から入って行動を考えていましたが

それではあまり意味をなさないことに気が付いたのは

中小企業診断士資格を取得する前くらいからでした。

この行動計画を策定するまでに、

企業のことをよく把握できているため

無理(実現不可能)な行動計画を立てることもありません。

例えば、社長が一人で20も30も課題を解決しなければ

ならないようなことが起こらないわけです。

なぜなら、しっかりと優先順位をつけるからです。

企業を存続・発展させるためにやるべきことはたくさんあります。

しかし、中小企業の限られた資源では

それらを一度にやりきることは到底不可能です。

だから何から手を付けるべきかの見定めを

行う必要が出てきます。

これを見誤ると改善期待効果が

出てこないという結果になってしまいます。

物事に優先順位をつけて確実に実行するためには

やるべきことが具体的で明確になっている必要があります。

例えば

課題:「販路開拓」担当A

これでは行動計画とは言えません。

販路開拓と言えども、

何を売るのか?

どの地域に売るのか?

見込み客はどれくらいいるのか?

どれくらい売るのか?

売るために必要なツールはどうするのか?

フォローアップ体制はどうするのか?

・・・

その結果、損益はどうなるのか?

までを考えなければいけないのです。

もっと簡単に言えば、あなたが上司から

「この行動計画通りに業務を進めてくれ」

と紙を手渡され、本当に実行できるもので

なければならないのです。

こう言うと”従業員の考える力が養われない”

などのような反発も出てくるかも知れません。

誤解を恐れずに言えば、窮境にある会社を

立ちなおす場面においてはそのような

悠長なことは言っている場合ではありません。

だからこそ会社がピンチになったのです。

かつ確実に実行される行動計画とは

「いつまでに、誰が、何を、どこまで、どのようにして」

が網羅されているものであるため、

行動計画を渡されてもしっかりと実行できるのです。

本当に考える力のある従業員ならば、

まずはその行動をとることが、

会社を立て直す肝であることを理解するはずです。

また行動を起こしている間に”もっとこうした方がいい”

というアイディアを進言してくるものです。


行動計画を策定する際のポイントとして、

定量的な効果を明確にしておくことも挙げられます。

これをやることによって売上高5百万円増/年、

これをやることによって原価マイナス2%/年、

これをやることによって経費3百万円減/年、

など、具体的な改善期待効果を数値で示すことが必要です。

また別の機会にお話ししますが、

計画と実績の差異を分析するときにも非常に役にたちます。

とにかく”いつまでにこうなるんだ”

というマイルストーンを置いていくような

イメージが具体的な行動計画になるわけです。


ちなみに、具体的行動計画のことを

我々は「アクションプラン」と呼んでいます。

余談ですが・・・。


今回は、事業再生・業績改善のために必要な、

具体的な行動計画についてお話してきました。

次回はその行動計画に基づいて作られる

「数値計画」についてお話をしたいと思います。

◆◆◆◆◆◆◆◆今日のポイントのおさらい◆◆◆◆◆◆◆◆◆
 ●具体的な行動計画を立てる
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■編集後記
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
このメルマガでは、業績悪化に悩む中小企業経営者の皆さんに
役立つ情報を提供できればと思っています。

ご感想・ご意見は、お気軽にご連絡ください。
では、また来週お会いしましょう!           (アローズ佐藤)

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