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事業内容の総点検の意義

2013年11月8日

こんにちは、メルマガ発行人のアローズ佐藤(中小企業診断士)です。
このメルマガは「中小企業の事業再生・業績改善」を目的として発行しています。

今日のポイントは事業再生・業績改善のために専門家がやることとして
「事業内容の総点検の意義」です。

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆今日のポイント◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
 ●事業内容の総点検の意義
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前回のメルマガまでで、

事業再生・業績改善に向けて現状分析を行うにあたり、

窮境に陥った原因を正確に把握することの重要性をお話してきました。

その見極めが出来ていないと今後の方向性を示すことが出来ないことを

理解していただけたと思います。


さて今日は、事業再生・業績改善を実現するための

大切なポイントの一つである「事業内容を正確に把握する」ことについて

お話したいと思います。


中小企業では単一事業を行っていることが多いと思いますが、

中には複数の事業を展開している会社もあると思います。

または多店舗展開していたり、グループ会社を有していることもあるでしょう。

それらの事業について、一つ一つ正確に現状を把握する必要があります。

経営者であれば売上げに対して敏感な部分があるのは当然です。

しかし、それだけでは不十分です。

どの事業がどれだけ利益を出しているのか?

なぜそれが成り立っているのか?

そこにどのような問題・課題が潜んでいるのか?

こういったことを一つ一つ点検していく必要があります。

専門家は出来る限りの内部資料(データ)分析

および経営者を含めた関係者へのインタビューを行います。

そこには客観性(第三者視点)があり、

会社の当たり前にとらわれない視点が介在することになります。

これはインタビュアーの技量にもよりますが、

話し手の本音を引き出すことで会社が抱える課題が顕在化することになります。

また”当社が選ばれる理由”も、こういった分析やインタビュー

および視察から導き出すのです。

つまりは”なぜそうなっているのか?”を徹底的に点検し、洗い出すことを行います。

会社の資産は「ヒト、カネ、モノ、情報(ノウハウ)」

と言われますが、それらがどういった状況にあるのかを点検すると

言い換えてもいいかも知れません。

思いつきで会社がどうにかできるほど甘くはありません。

それは経営者が一番よく知っていることだと思います。

ただし、現状の事業に追われるがゆえに

なかなか改善の方向性を模索し、かつそれを実行するところまで

及ばないのも現実だと思います。

専門家と経営者は良きパートナーでなければなりません。

そうでなければ会社をより良い方向にもっていくことは不可能です。

世の中には「何とかコンサルタント」と名乗る方が大勢います。

その方々は一つの道を究めた素晴らしい能力をもっています。

ただし、中小企業の事業再生・業績改善においては

会社機能を全て知っている、分析ができる、

方向性を示すことができるなどのあらゆる能力が必要になります。

財務分析に始まり、今回の本題である事業分析、それに付随して

組織の分析を行うことで今後のキャッシュフローの改善計画を

策定していきます。

ここで事業実態の把握にポイントを以下に示します。

1.利益水準の推移

2.組織の在り方

3.会社にあるものは何か?足りないものは何か?

大きく言えば以上の3つになります。

これらを細分化していくことにより事業内容の総点検を

行っていくのです。

事業に対する思い入れによって生じる赤字の垂れ流しや

組織内コミュニケーションの断絶など、

普段は指摘されない部分や見えない部分を洗い出すことにより

ありたい姿との現状のギャップを確認します。

これは時に、経営者にとっては耳の痛いことも含まれます。

しかし、会社を良くしたいという思いは同じであり

それを議論のテーブルにあげるのも専門家の仕事なのです。

繰り返しますが、あくまでも会社を良くしたいという思いは

経営者と同じです。

細かい話をすれば、事業の会社に対する貢献利益や

管理費用などの改善方策や組織の改善方策などを話し合い、

どうすれば会社を良くすることができるかを突き詰めていくのです。

外部の人間に会社の素性を明かすことに対するハードルがあることは

我々としても認識しています。

しかし、そのハードルを乗り越えていただいた経営者は

今までにない可能性を提供できるのも事実なのです。


今回は、事業再生・業績改善のために、

事業を総点検するを把握することについてお話してきました。

次回からは経営を改善するための検討項目として、

どの会社も抱えているであろう

人・組織に関する内容をさらに深堀りしたお話をしたいと思います。

◆◆◆◆◆◆◆◆今日のポイントのおさらい◆◆◆◆◆◆◆◆◆
 ●事業内容の総点検の意義
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■編集後記
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
このメルマガでは、業績悪化に悩む中小企業経営者の皆さんに
役立つ情報を提供できればと思っています。

ご感想・ご意見は、お気軽にご連絡ください。
では、また来週お会いしましょう!           (アローズ佐藤)

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