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ピンチになった理由は何か?

2013年11月1日

こんにちは、メルマガ発行人のアローズ佐藤(中小企業診断士)です。
このメルマガは「中小企業の事業再生・業績改善」を目的として発行しています。

今日のポイントは事業再生・業績改善のために専門家がやることとして
「ピンチになった理由は何か?」です。

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆今日のポイント◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
 ●ピンチになった理由は何か?
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前回のメルマガまでで、

事業再生・業績改善に向けて現状分析を行うにあたり、

財務状況の実態を把握することの重要性をお話してきました。

なぜ真の姿を見定めなければいけないのかに対する理解が

深まったと思います。


さて今日は、事業再生・業績改善を実現するための

大切なポイントの一つである「窮境に陥った原因」について

お話したいと思います。


現状の会社があるのは、昨日今日の事柄に起因するわけではありません。

もちろん会社ではどうしようもない環境変化や事態が起きた場合は

別ですが、それだって自社だけの問題ではなく、他社についても

同様の状態なのです。

つまり、常日頃から行ってきたことの積み重ねがあって今日があるわけです。

また大きな環境変化が起きた場合でも、生き残っている会社は存在しているのです。

要は何をしたか?が重要なポイントになるわけです。


日頃の積み重ねという表現をしましたが、正確には会社がある時点で

とった一つの行動が、ピンチを招くことになることももちろんあります。

むしろ、特定の業界では過去に誤った経営判断をしたために

現在ピンチの局面にたたされているということも往々にしてあるのが事実です。

それ最たる例が投資の失敗です。

世の中の景気が良く、銀行もお金を貸してくれた時代に過大な投資を行ったが、

突然景気が悪くなり、予測していたよりも投資回収が出来ずにずるずると

事業を行ってきたというものです。

また、不景気な世の中でも自社には追い風が吹いていと判断し、

安定した成長を続けていた会社が業務拡大のために投資を行った結果・・・。

という事例もあります。

それほど経営判断とは難しいものなのです。

経営者の判断一つで、会社が今後どのようになっていくのかが決まるのです。

だからこそ重い責任もあれば役員報酬だってあるわけですね。

ただピンチに陥った会社では、満足な役員報酬が取れないでしょう。

それもある意味では経営責任だと私は思います。

役員報酬が満足に取れないのは、そのように会社の舵をとってきた

経営者の責任だと思うのです。

これが会社がピンチに陥る理由の二つ目です。


もう一度整理します。

会社がピンチに陥る理由は

1.突然の変化に対応しきれない

2.経営判断を誤った

3.普段からの事業に対する経営者の姿勢

これらが主要な原因といってもよいでしょう。

もちろん、その他にも取引先の問題や従業員の不正などが挙げられます。

ここで一つポイントをお話します。

事業再生・業績改善を行うときには窮境原因(ピンチになった理由)が

これから排除することが可能なのか?について検討することになります。

(それが出来ないのであれば事業再生や業績改善は

出来ないということになりますが・・・)

もちろん、どうすればピンチに陥った原因を排除出来るのか?

を考えることがメインになります。

この時に、今までお話してきた過去から現在に至るまでの各種の把握が必要になり、

かつそれが今後の方向性を決める根拠となるわけです。

これはすなわち、どうすれば会社を回復軌道に乗せることができるのか?

を必死になって考えることと言っても過言ではないでしょう。

原因と結果はセットです。

結果だけで判断するのではなく、原因まで見極めることをしなければ

事業再生・業績改善は実現できません。

会社にある資源は何か?会社に足りない資源は何か?

それらを総合的に判断していくことが必要になります。


最後に苦言を呈します。

”今までこれでやってきたのだから”は今後は絶対通用しません。

事業再生・業績改善の現場は本当に泥臭く生々しいものです。

我々は本気になって企業を良くしようという姿勢でのぞみますが、

残念ながらその意思を酌んでいただけない場合もあります。

ピンチに陥った原因を今一度ご自身が振り返ることも必要です。

現状があるのはどうしてか?を考える必要があります。

その時は”矢印を自分に向けること”を忘れないでください。

誰のせいでもありません。何かのせいでもありません。

”原因は全て自分の中にある”と思うくらいの気持ちが必要です。


今回は、事業再生・業績改善のために、

ピンチになった理由は何かを把握することについてお話してきました。

次回からは経営を改善するための検討項目として、

事業内容の見直しについてのお話をしたいと思います。

◆◆◆◆◆◆◆◆今日のポイントのおさらい◆◆◆◆◆◆◆◆◆
 ●ピンチになった理由は何か?
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■編集後記
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
このメルマガでは、業績悪化に悩む中小企業経営者の皆さんに
役立つ情報を提供できればと思っています。

ご感想・ご意見は、お気軽にご連絡ください。
では、また来週お会いしましょう!           (アローズ佐藤)

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