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儲けの仕組みの状態は?

2013年10月11日

こんにちは、メルマガ発行人のアローズ佐藤(中小企業診断士)です。
このメルマガは「中小企業の事業再生・業績改善」を目的として発行しています。

今日のポイントは事業再生・業績改善のために「儲けの仕組みの状態は?」です。

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆今日のポイント◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
 ●儲けの仕組みの状態は?
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前回のメルマガまでで、

事業再生・業績改善に向けて現状分析を行うために

専門家が使用する環境分析手法である

「SWOT分析」についてお話ししてきました。

自社の強みを生かしていくことの重要性をご理解いただけたと思います。


さて今日は、事業再生・業績改善を実現するための

大切なポイントの一つである「ビジネスモデル」について

お話したいと思います。


ビジネスモデルとは大きく言えば「儲けの仕組み」のことであります。

では儲けの仕組みとはどういうものかという話になるのですが、

それを明確化するものがビジネスモデル俯瞰図というものになります。

ビジネスモデル俯瞰図に記載するものは、

当社はどのようにして仕事を獲得し、どのようにして製品・サービス等を

作りこみ、どのようにして誰に販売しているかなどの情報であり、

それらを一枚の紙に全て書き込むことで完成されます。

決してきれいにまとめる必要はありません。

仕事の獲得から販売までのプロセスが一目で分かるものであればいいのです。

そしてあまり細かいことに気を奪われないことが大切です。

例えば販売先であれば「上位3社+その他」程度のレベルで構いません。

またBtoCであれば「会員と一般」に区別するなどでOKです。

あとは仕入れ先や協力会社、

もちろん自社に関する情報をザックリとまとめてしまいます。

これにより、仕事とお金の流れがパッと見て分かるはずです。


ビジネスモデル俯瞰図を作成するメリットは3つあります。

1つ目は、会社がどのような儲けの仕組みをもっているのかを

短時間で共有できるということです。

会社のことを深く掘り下げていくにあたり、

スピーディーに大枠を把握し、

かつ見当違いのないようにするためには

非常に有効なものになります。

2つ目は、経営者の頭の中を再整理できること。

話を聞きながら紙に情報を記入していくうちに、

「こんなところとこれだけの取引があったのか」

のような反応を示す方が結構います。

また出来上がっていく紙を見ながら「ここがネックなんだよね」

などと言っていただけると、問題・課題のポイントらしきものとして

情報を共有することができるのです。

3つ目は、儲けの仕組みの良い点や悪い点が見えやすくなる。

あるいは儲けの仕組みそのものが陳腐化していないかなどが

一目で分かるということです。

例えば仕事の依存度や仕入れ依存度が過度に1社に偏っている。

あるいはだいぶ古い儲けの仕組みのままであり、

再構築の必要性があるなどです。

以上のようなメリットがあるわけですが、

今後はどうしていけばいいのか?をディスカッションするための

基礎資料になると考えていただければいいと思います。


もし”具体的なビジネスモデル俯瞰図とはどういったものなのかを

知りたい”という方は、弊社公式サイトからお問い合わせいただければ

サンプルを差し上げたいと思います。


ビジネスモデルを開示することに抵抗があるという方も中にはいます。

しかし、言い方がだいぶきつくなりますが、苦境に立たされている

会社のビジネスモデルが専門家を含め協力者に知られたところで

会社にとっては何の損もありません。

儲かってしかたがない会社のビジネスモデルであれば、

ある程度のシークレットな部分を残したいということになるでしょうが、

苦境にある会社を一日も早く再生させるためには

お互いが持っている情報をどんどん出し合う必要があるのです。


さらに言うと、ビジネスモデル自体に”特許”というものは

基本的に存在しません。

一部ITシステムなどを取り入れた仕組みについてはこの限りでは

ありませんが、一般的にビジネスモデルは保護されません。

それは”特許要件に自然法則を利用した技術思想”に当てはまらない

というのが大きな理由です。

だったらビジネスモデルはなるべく隠した方がいいじゃないかと

思うかも知れませんが、再度言わせていただきます。

隠すほどのビジネスモデルはこの世の中にほとんど存在しません。

斬新かつ先進的なビジネスモデルを構築して事業を行うことは

ある意味危険を伴います。しかしそれが成功した時には、

他の追随を簡単に許さない自社の強みになるのも通例です。

昨今ではビジネスモデルの全容はすぐに明らかになります。

それが他者に真似のできないものか、あるいは真似したくても

中々踏み切れないものであればいいわけです。

仮に真似されたとしても、他に強みをもっていれば何ら心配はありません。

現在では成功例を真似をするが失敗する例が散見されます。

その理由はもちろん「ビジネスモデル以外に強みをもっているから」

に他なりません。これが猿真似をしても同じように成功しない理由です。

なんだか脇道に逸れ過ぎているような気がしてきました・・・。


今回は、事業再生・業績改善のために、

大切なビジネスモデルについてお話してきました。

次回は会社がどのようにして構成されているのか?

どのようにして成り立っているのか?を把握するために作成する

「企業集団の状況」についてお話します。

◆◆◆◆◆◆◆◆今日のポイントのおさらい◆◆◆◆◆◆◆◆◆
 ●儲けの仕組みの状態は?
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■編集後記
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
このメルマガでは、業績悪化に悩む中小企業経営者の皆さんに
役立つ情報を提供できればと思っています。

ご感想・ご意見は、お気軽にご連絡ください。
では、また来週お会いしましょう!           (アローズ佐藤)

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