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環境分析手法を知る

2013年9月27日

こんにちは、メルマガ発行人のアローズ佐藤(中小企業診断士)です。
このメルマガは「中小企業の事業再生・業績改善」を目的として発行しています。

今日のポイントは事業再生・業績改善のために「環境分析手法を知る」です。

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 ●環境分析手法を知る
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前回のメルマガまでで、

事業再生・業績改善に向けて「具体的にどう行動するのか?」

についてお話ししてきました。

どのようにして数字を作り上げるのかを深堀りし、

やるべきことをどんどん具体化することが事業再生・業績改善を

実現させる肝であることがご理解いただけたと思います。


さて今日は、経営改善計画を策定するまでに、

専門家がどのような思考で望んでいるのかをご紹介したいと思います。


皆さんはフレームワークという言葉を聞いたことがあるでしょうか。

簡単に言うと「物事を考える時に、ある程度決まった型に当てはめて考えてみる」

ということになるかと思います。

実は私、このフレームワークというものが死ぬほど嫌いでした。

なぜなら”企業経営を決まった型に当てはめて考えられるわけがない”

と思っていたからです。

100社あれば100通りのやり方、目的・目標、問題・課題があるのに対して、

ほんの数通りの「型」でそれを説明しようという発想に腹が立つというか、

拒否反応を示していた時期があったのです。

(今考えれば、それがどれだけ愚かで物事の真を見ることが出来ない

人間だったと恥ずかしくなります・・・)


人間は不思議なもので、一度自分の中で”そういうものだ”と思い込むと、

食わず嫌いになるんですね。

今では無理矢理にでも口をあけて、

フレームワークを喉に押し込んでくれた師匠に感謝しています。


専門家は常にこのフレームワークというものを数種類、

頭の中に置きながら物事をとらえています。

その代表例をいくつか紹介したいと思います。

1.PEST分析(外部環境)

2.5フォース分析(外部環境)

3.3C分析(内外部環境)

4.バリューチェーン分析(内部環境)

5.SWOT分析(環境分析まとめ)

「分析」などという言葉が付いているので、さぞかしたいそうなものだろうと

思われるかもしれませんが、なんてことはありません。

ちなみに内部環境とは社内に関すること、外部環境とは社外に関すること

を意味するとご理解ください。

ではそれぞれのフレームワークの説明をしていきます。


まず、PEST分析とは

P:Politics(政治的要因)
 →法的規制、税制等

E:Economics(経済的要因)
 →金利、景気動向等

S:Social(社会的要因)
 →人口統計、ライフスタイル等

T:Technology(技術的要因)
 →技術革新、IT環境等

という4つの視点から「世の中」を捉えようというものです。

一企業の努力では、中々いかんともしがたい部分になります。

この4つの視点から世の中を捉えたとき、

自社にとって追い風が吹いているのか、

あるいは向かい風が吹いているのかを判断する際に使用します。


次は5フォース分析。

5つの力とは、

競争業者、新規参入の脅威、代替品、売り手の交渉力、買い手の交渉力

を指します。

これら5つの視点から自社の置かれる業界を分析することにより、

将来性や成長性、利益を出しやすいのか否かなどを判断する際に使用します。


次は3C分析。

3つのCとは、

Customer:市場・顧客

Competitor:競合他社

Company:自社

を表し、それぞれの立場から他の2者をどのように捉えているかを

考えるときに使用します。


次はバリューチェーン分析。

日本語にすると「価値連鎖」になりますが、これをザックリと言うと

製品やサービスを顧客に提供するまでの企業活動で

「開発・調達(購買)・製造・出荷・販売・サービス」などの業務のうち

当社はどこで付加価値を多く生んでいる、

あるいは選ばれる理由を提供しているのかを考える際に使用するものです。


そして最後がSWOT分析。

あまりにも有名なので聞いたことがあるという方がたくさんいると思います。

これは、

S:Strength(強み)

W:Weakness(弱み)

O:Opportunity(機会)

T:Threat(脅威)

を表すものであり、SとWは内部環境、OとTは外部環境を表すものです。

内部環境分析は経営者や従業員へのインタビュー、内部資料分析などを

メインに行うもので、外部環境は先述したPEST分析や5フォース分析、

各種統計資料の分析などをメインに行うものです。


こういったフレームワークの良いところは

「モレやダブリをなくすることが出来る」という点です。

限られた時間や資源の中で、事業再生や業績改善を効率的・効果的に

実現するためには”抜け”や”重複”は致命傷になりかねません。

だから、このような道具をうまく使い分けることが大切になるのです。

今日ご紹介したフレームワークについては、あえて深く説明をしていません。

さらに詳しい内容を知りたい方は、ネットで検索していただく、

あるいは弊社に問い合わせをいただければお答えいたします(もちろん無料で)。


今回は、事業再生・業績改善のために、

専門家がどのような思考で望んでいるのかをご紹介してきました。

次回はSWOT分析をさらに詳しくご説明いたします。

SWOT分析はあまりにも重要なので、

今回のコンテンツの中で一括りにはできませんでした。

◆◆◆◆◆◆◆◆今日のポイントのおさらい◆◆◆◆◆◆◆◆◆
 ●環境分析手法を知る
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■編集後記
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
このメルマガでは、業績悪化に悩む中小企業経営者の皆さんに
役立つ情報を提供できればと思っています。

ご感想・ご意見は、お気軽にご連絡ください。
では、また来週お会いしましょう!           (アローズ佐藤)

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