会社が歩む道を検討する
2013年9月13日
こんにちは、メルマガ発行人のアローズ佐藤(中小企業診断士)です。
このメルマガは「中小企業の事業再生・業績改善」を目的として発行しています。
今日のポイントは事業再生・業績改善のために「会社が歩む道を検討する」です。
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●会社が歩む道を検討する
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前回のメルマガまでで、
事業再生・業績改善に向けて「会社が歩んできた道のりと今を知る」
についてお話ししてきました。
会社の歴史を振り返ることで、なぜ今があるのか?を把握することが
非常に重要だとお伝えしました。
特に環境変化に対してどのように対応してきたのか?
お客様から選ばれる理由は何か?
業績不振に陥った原因は何か?
をしっかりと追及することが必要です。
さて今日は、以上のような過去から現在までを振り返ったうえで、
未来に向けてどのようなアクションを起こしていけばいいのかについて
お話したいと思います。
ここで最初にやらなければならないのは、
「世の中と業界が今後どうなっていくかを見定める」ことです。
そんなもの分かるか!と言わずに、真剣に考えるのです。
大きな視点で言えば、アベノミクスによる経済の動き、
少子高齢化、国際化、産業の空洞化、ネット社会化、ニーズの多様化
などが挙げれます。
そんな環境変化の中で、あなたの業界はどのような状態なのか?
市場が縮小していくのか?あるいは拡大していくのか?
ビジネスモデル(儲けの仕組み)が陳腐化していなか?
選ばれる理由が将来的にも通用するのか?
こういったことを総合的にとらえる必要があります。
そして何より重要なことは、
「あなたの会社のウリは何か?」
に対する明確な回答を見定めることです。
この作業なくしては、事業再生・業績改善はありえません。
言ってみれば今後の事業の方向性を見定める重要な作業です。
(ちなみにウリとは、品質、価格、納期、人・組織など、
これなら他者と勝負しても負けないというものです。)
このままではまずい・・・。
でも日々の業務に追われるがゆえに、見定め・改善ができない。
そんな方が多いのではないでしょうか。
さて、ここで思い違いをして欲しくないのが、
”事業の方向性をガラリと変えなければならないわけではない”
ということ。
つまり、”あなたの会社がもつ良い部分を、如何にして
環境変化に適応させていくかを考える”ということなのです。
それを踏まえたうえで、
1.如何にして売上げを作っていくか?
2.如何にして利益を出すか?
3.如何にして効果的に事業を行うか?
を組み立てていかなければなりません。
この時に上記3つの中で最も重要なものは2.です。
しかもここで言う利益とは利益率ではありません。
あくまでも絶対的な”利益額”であることを念頭に置かなければなりません。
ここで一つ例を挙げます。
A:売上1,000、利益額100
B:売上800、利益200
どちらが望ましいでしょうか?
業績改善を目指す中小企業は間違いなくBを選択するべきです。
このような例ではBを選択することができても、
実際の事業においてはAを選択してしまっていることが多々あります。
いわゆる売上第一主義の会社であったり、目先の現金のために
利益度外視で売り上げを作ってしまったり、
はたまた根本的に利益管理ができていないといった具合です。
うちは売上数十億です。
おぉ~っ!と言いたくなりますが、それでも利益額が小さければ
ちょっと首をかしげたくなります。
大手企業の売上高は桁違いですが、巨額の赤字に苦しみ
一日も早く窮境から脱却すべく頑張っている会社があるのも事実です。
ここは見栄や体裁は考えず、利益額にこだわった舵取りが必要になります。
これを実現するために必要なことが
「環境変化に対してあなたの会社のウリを適合させる」です。
今回は、事業再生・業績改善のために「会社が歩む道を検討する」ことについて
お話をしてきました。
次回は絶対的な利益額を作り出すために「具体的にどう行動するのか?」
についてお話したいと思います。
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●会社が歩む道を検討する
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■編集後記
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
このメルマガでは、業績悪化に悩む中小企業経営者の皆さんに
役立つ情報を提供できればと思っています。
ご感想・ご意見は、お気軽にご連絡ください。
では、また来週お会いしましょう! (アローズ佐藤)