会社が歩んできた道のりと今を知る
2013年9月6日
こんにちは、メルマガ発行人のアローズ佐藤(中小企業診断士)です。
このメルマガは「中小企業の事業再生・業績改善」を目的として発行しています。
今日のポイントは事業再生・業績改善のために「会社が歩んできた道のりと今を知る」です。
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●会社が歩んできた道のりと今を知る
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前回のメルマガまでで、
事業再生・業績改善に向けて「あなたの会社はどれだけ売ればいいのか?」
についてお話ししてきました。
会社の損益分岐点売上高を知ることは、文字通り事業採算ラインを知ることであり、
大切な売上目標の一つであることがご理解いただけたと思います。
さて今日は、あなたの会社の”過去から現在に至るまで”
を振り返ってもらいたいと思います。
もちろん創業から現在に至るまでについてです。
そう言うと「100年前のことを振り返るのか!?」
「創業したのは去年なんだけど・・・」など、
いろいろなリアクションがありそうですが、
時間の長短を取り上げるのではなく、以下のことをポイントとして
振り返りをして欲しいのです。
1.どんな思いで商品・サービスを提供してきたのか?
2.どのような社外環境変化があったのか?
3.どのような社内環境変化があったのか?
4.環境変化に対して会社はどのように対応してきたのか?
5.それによりどのような業績推移をしてきたのか?
6.お客様から自社が選ばれる、選ばれてきた理由は何か?
7.業績不振に陥った原因は何か?
これらを過去から現在まで全て洗い出してみてください。
そしてできれば、エクセルでも模造紙でもなんでも構いません、
横長にズラーっと見渡せるようにしてみてください。
「頭の中にあるからいい、面倒くさい」はダメです。
なぜなら、
1)あらためて歴史を正確に認識する
2)多くの人と共有する
3)過去に対する反省をしっかりとする
4)業績不振の原因を突き止める
ためです。
これらを会社の財務面、事業面、組織面という視点から整理する必要があります。
そしてこれが現状把握の入口となるのです。
また、現状把握で重要なことが”実態を把握すること”になります
。
例えば財務3表(損益計算書、貸借対照表、CF計算書)は
多かれ少なかれ、何かしらの意図的な作りこみがされているものです。
これを丸裸にしたら実はどうなのか?を把握することが実態把握になります。
別の機会に説明しますが、実態を把握せずにありたい姿への改善はあり得ません。
さて、振り返りのポイントとして「環境変化」を挙げていました。
これについて少し説明したいと思います。
社外環境とは、大きな意味で言えば”世の中の動き”
小さな意味で言えば”会社の外で起きていること”と捉えてください。
では、世の中の動きとは何か?
最近で言えばリーマンショック、東日本大震災、ユーロ危機、アベノミクス
など、自社ではなんともしがたい出来事に起因する大局的な変化です。
デフレスパイラルに苦しんだ日本経済ですが、ようやくアベノミクスにより
一筋の光が見え始めきたところでしょうか。
これで日本の実態経済が浮揚すれば、時間差はあれ、中小企業にとっても
追い風となることでしょう(もちろん向かい風になる企業もありますが)。
さらに、そういった世の中の動きを受けて会社の外で何が起きているのかに
注目してみると、親会社にくっついて協力会社が海外進出した、淘汰の波にのまれた、
新規事業が立ち上がったなど、様々な変化が起きているのが現状です。
しかももの凄いスピードで・・・。
以上に挙げた環境変化の要因とは別なものとして「技術の進歩」があります。
一番大きなものはやはりインターネットでしょう。
これによりビジネスモデルが大きく変化した業種がたくさんあります。
その他にも挙げればきりがありませんが、これからも環境変化は
間違いなく起こり続けます。
そのような”環境変化の中にある自社”を見つめることが、
業績改善において重要になります。
「強いものが生き残るのではなく、環境変化に対応したものが生き残る」
ここに中小企業が存続・発展していく妙があります。
あとは会社がどう動いていくのか?それを定めるだけです。
おっと、それは次回にお話しすることとして、
まずは創業から現在に至るまでをしっかりと振り返ってみてください。
ポイントは先に挙げた通りです。
それが出来たら、次は現在から未来についての話にシフトしていきます。
今回は、事業再生・業績改善のために「会社が歩んできた道のりと今を知る」ことについて
お話をしてきました。
次回は会社の未来に関する内容として「会社が歩む道を検討する」について
お話したいと思います。
◆◆◆◆◆◆◆◆今日のポイントのおさらい◆◆◆◆◆◆◆◆◆
●会社が歩んできた道のりと今を知る
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■編集後記
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
このメルマガでは、業績悪化に悩む中小企業経営者の皆さんに
役立つ情報を提供できればと思っています。
ご感想・ご意見は、お気軽にご連絡ください。
では、また来週お会いしましょう! (アローズ佐藤)