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会社の財布を把握する

2013年8月9日

こんにちは、メルマガ発行人のアローズ佐藤(中小企業診断士)です。
このメルマガは「中小企業の事業再生・業績改善」を目的として発行しています。

今日のポイントは「会社の財布を把握する」です。

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆今日のポイント◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
 ●会社の財布を把握する
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数字が苦手だと言う経営者がいらっしゃいますが、
会社の業績改善には数字の理解が必須事項となります。
本当に会社を黒字化したいと思うならば、必ず数字の勉強をしてください。
(「3つの金勘定」に関するポイントを押さえた後に
        数字に関するミニ講座を開催したいと思います!)

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前回のメルマガで、

1.3つの視点で現状を正確に把握すること

2.国の中小企業再生支援施策

についてお話をさせていただきました。

事業再生・業績改善に対するスピード感の重要性を感じたところです。


さて今回から再度数字に関するお話をしたいと思います。

会社経営に必要な3つの金勘定、覚えていますか?

1.会社の口座を把握する(資金繰りの把握)

2.会社の財布を把握する(損益計算書の把握)

3.会社の金庫を把握する(貸借対照表の把握)

今回は2.会社の財布を把握する(損益計算書の把握)についてお話します。


突然ですが、あなたの財布の中身は1か月でどのように変化しますか?

イ)収入があると財布の中身が増える。

ロ)何かを買って財布の中身が減る。

ハ)買ったもので何かを作る・何かを得る。

普通であればこれを繰り返すと思います。では会社の場合はどうでしょうか?

イ)何かを売って収入を得る

ロ)得た収入で何かを買う

ハ)買ったもので何かを作る・何かを得る

ニ)作ったもの・得たものを売る

最後にニ)が追加されていますが、基本的にはあなたの財布と

同じことをして中身が変化していることになります。

大雑把に言えば

・収入を得ることが「売上」、何かを買うこと・作ることが「原価」、売ることが「経費」

となるわけです。

これをいかにも難しく書いているのが損益計算書というものです。

要は、事業を行って儲かったのか?儲からなかったのか?を表しています。

その中にはいくつかの”利益”が出てきます。

売上総利益、営業利益、経常利益、税引前当期純利益、当期純利益。

さて、どの利益に注目したらいいのでしょうか?

もちろん、すべてプラスになっているのが理想ですが、

事業再生・業績改善を行う上で見なければならないのは「経常利益」です。

その理由は2つあります

1つは、現金として会社に残る金額の一要素になる

1つは、経常利益を紐解くことで会社のどこに問題があるのかが分かるからです。

資金繰りをマイナスにすることなく、逆に資金を増やしていくためには

残る現金を増やさなければなりません。

その代表的なものが経常利益と減価償却費になります。

簡易キャッシュフローなどと言われるものですが、

会社に現金を残す二大要素だと認識してください。

業種や減価償却について、細かいことを言えばきりがありませんが

まずは経常利益をいかに大きくするかを考えなければなりません。


それでは経常利益を大きくするにはどうしたらいいのか?

1.売上を上げる

2.原価を下げる

3.経費を削減する

非常にシンプルですが、この3つしかありません。

一つだけここで注意したいのが”売上が立っても利益が出なければ意味がない”ということです。

目の前の資金繰りのことを考えると、利益が薄くても売上を立たせて入金を得ないと・・・、

これではすぐに行き詰ります。

また利益がどれくらい出るのかを把握するためにあるのが「原価管理」です。

これを一定の精度で管理していないと、儲からない仕事を受けてしまったり

不用意な値下げをしてしまったりということになるのです。

一年が終わってみないと儲かったのか?が分からない状態、いわゆるどんぶり勘定の会社や

10年前の原価を利用して利益管理を行っている会社が結構多いのが現状です。

経常利益を出すためには、しっかり数字を把握して儲けが出るようにしなければなりません。

トコトンまで「なぜ利益が出ていないのか?」を”なぜなぜなぜ”と問い続け、

問題の核心をつかまなければ本当の対策は打てません。

なぜ会社の財布は赤字なのか?

それを紐解くための材料が損益計算書だと思ってください。

(どのようにして売上を上げるのか?原価を下げるのか?経費を削減するのか?

 の考え方については、追ってお話したいと思います。)

財務資料とは、会社が事業活動を行った結果を表すものです。

その結果になった理由は、必ず事業活動の中にあることだけはお伝えしておきます。

それともう一点、損益計算書に並んでいる数字を全て売上高で割ってみたください。

そうすることで、売上高という一定基準を用いて、

どのようなお金がどれくらいかかっているのかが良く見えてきます。

それにより、どこに問題が潜んでいるかが分かったり、

改善への突破口を見出すことが多々あります。

あなたの会社の損益計算書はどうなっていますか?

あなたの財布はいつもお金が入っているようになっていますか?


今回は、中小企業で必要な「3つの金勘定」のうち

2.会社の財布を把握する(損益計算書の把握)

に関するお話をしてきました。


次回は3.会社の金庫を把握する(貸借対照表の把握)について

お話したいと思います。


◆◆◆◆◆◆◆◆今日のポイントのおさらい◆◆◆◆◆◆◆◆
 ●会社の財布を把握する
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■編集後記
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
このメルマガでは、業績悪化に悩む中小企業経営者の皆さんに
役立つ情報を提供できればと思っています。

ご感想・ご意見は、お気軽にご連絡ください。
では、また来週お会いしましょう!           (アローズ佐藤)

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