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止血をする

2013年7月26日

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☆★会社を黒字化するためにやるべきこと★☆
        ~中小企業の生き残りをかけて~
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こんにちは、メルマガ発行人のアローズ佐藤です。
このメルマガは「中小企業の業績改善」を目的として発行しています。
拙い文章でお見苦しいところがあるかも知れませんが、よろしくお願いします。
今日のポイントは「止血をする」です。

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆今日のポイント◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
 ●止血をする
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数字が苦手だと言う経営者がいらっしゃいますが、
会社の業績改善には数字の理解が必須事項となります。
本当に会社を黒字化したいと思うならば、必ず数字の勉強をしてください。

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前回のメルマガで中小企業で必要な「3つの金勘定」のうち

1.会社の口座を把握する(資金繰りの把握)についてお話しました。

その重要ポイントとして「お金の入りを早く、お金の出を遅くすること」

を考え実行するために「資金繰り表」を作成する必要があるというところまで

話をさせていただきました。

今日は作成した資金繰り表から現状を把握し、

資金ショートが目前に迫っていることが判明した場合に

どのようなことをすればいいのか?について話を進めたいと思います。


資金ショートが目前に迫っていることが判明した場合にまずやることは

”お金の出を遅くすること”です。

つまり”止血をする”ことです。

それではどのようなお金の流出を優先的に食い止めればいいのか?

会社の置かれた状況により変わりますが、おおよそ以下のような順序になると思います。

1.金融機関

2.税金や社会保険

3.買掛金

4.従業員給与

5.手形

誤解が生じるといけませんので補足しますと、

1.金融機関への支払いを優先的に止めて

5.手形はしっかりと落ちるようにする

すなわち1.から順番に資金流出を止めることを考えるのです。

5.は二回不渡りを起こすと銀行取引が停止となり

事実上の倒産になってしまうので要注意です。

4.は社内のことなので一番コントロールが効きやすいと思いがちですが、

給与をストップすると従業員は不安を抱き、仕事をしなくなります。

ただし、役員報酬はカットすべきでしょう。

3.は取引先との信用関係にヒビが入りますのでこれもなるべく避けたいところです。

そこで金融機関と税金や社会保険への資金流出を遅くする必要が出てきます。


税金や社会保険については分割納付計画書を作成し、

分割納付を認めてもらうことです。

ただし分割納付が認めてもらえても延滞金が発生しますし、

分割期間が何年にも伸びるわけではありません。

やはり税金や社会保険も出来れば完納したいところです。


そこで一番ご協力をお願いしたいのが金融機関になります。

これにより、ひっ迫した会社の資金流出に対する”止血”を行うのです。

しかし、金融機関だって商売をしているのです。

そんなに簡単に支払いを遅らせることなど認めてくれません。

ではどうするか?

事業計画書と資金繰り表を作成して交渉し、返済条件を変更してもらうのです。

資金ショートまでの限られた時間の中でこの作業をしなければなりません。

だからというわけではありませんが、

一日も早くあらゆる方面にSOSを発信して欲しいのです。

金融機関に交渉して一発OKがもらえる保証などどこにもありません。

むしろ誠心誠意を尽くして何度も交渉する必要があるのです。

取引行数が多ければなおのこと・・・。

またリスケを承諾してもらうにはいくつかのポイントがあります。

・メイン行から打診すること(サブ行もなるべく同時並行的すすめる)

・はじめからできるだけ長めに元本返済を止める期間をお願いする

・金融機関からリスケに対する条件を提示されてもすぐに応諾しないこと

・あくまでもお願いする立場であることを忘れないこと

その他にもポイントがありますが、とにかく誠心誠意を尽くして

会社存続そして業績改善のために協力をお願いするのです。

(リスケにも種類がありますが、今回は基本的なものを紹介しました。)


さて、リスケを行うことで資金繰りに対して一定期間の間ですが

資金的な目途がつけられます。

金融機関からいただいたその時間を有効にかつ精一杯使って、

今度こそ自社の事業を回復させる努力を積み上げていくのです。


次回は中小企業で必要な「3つの金勘定」のうち

2.会社の財布を把握する(損益計算書の把握)

に関するお話をしたいと思います。


◆◆◆◆◆◆◆◆今日のポイントのおさらい◆◆◆◆◆◆◆◆
 ●止血をする
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■編集後記
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
このメルマガでは、業績悪化に悩む中小企業経営者の皆さんに
役立つ情報を提供できればと思っています。

ご感想・ご意見は、お気軽にご連絡ください。
では、また来週お会いしましょう!           (アローズ佐藤)

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